当院の補聴器専門外来の特徴
院長が補聴器の作成や調整に参加
一般的に、補聴器を希望すると補聴器企業へ紹介状を書くところが多く、企業とタイアップしていても、その場で紹介するだけです。当院では院長自身が、補聴器の作成や調整に参加しております。
補聴器がどのようなものか知って頂くのが目的
販売を目的とするのではなく、試聴をして補聴器がどのようなものか知って頂くことが目的です。
補聴器を使用できる耳にしてから、補聴器外来へ
補聴器を使用できない耳があります。例えば耳垢がたまっている、鼓膜に穴が開いているなど、販売店は関係なくこのような方に補聴器を購入させてしまいます。当院では耳鼻咽喉科医が補聴器を使用できる耳に治療してから、補聴器外来へと進んで頂きます。
予算に見合った適切な補聴器を提供
販売店は簡単に100万円の補聴器を販売してしまいます。値段についても、障害認定申請や医療費控除についてご説明し、予算に見合った適切な補聴器を提供しております。
ご説明の際はオンラインなどでご家族の方も同席
補聴器は高額なため、年配の患者様に高額な補聴器を押し売りするようなことは避けております。オンラインなどでご家族の方にも同席していただき説明することを心がけております。
難聴と補聴器について
聞こえないことで損しているすべての人に大切なサポートをしてまいります。
家族と食事をしていて1人だけ笑えていない、後ろから近付いてきた自転車のベルが聞こえず怖い思いをした、デパートやファミリーレストランでは人の話が理解できないなど、いろいろな状況で聞こえないことを悩みに受けることはあります。
役所・病院・銀行などで名前を呼ばれているのに気付かないことがあるなど、聞き間違えて困ることがあるといったお悩みがある場合には、補聴器を含めた適切な介入をすることによって快適な聞こえる生活を実現できる可能性があります。こうしたお悩みがあるようでしたら、ぜひ当院にてご相談ください。
補聴器は家電量販店などでも市販されていますが、そのままでは快適には使用できず、使用する方にきめ細かく合わせた調整が必要です。聞こえが悪くなったといっても高い音から低い音まで聞こえにくい音には個人差が大きく、単純に全ての音を大きくしてもうるさくなるだけで聞こえは改善しません。その方の状態や目的にに合わせた機種の選択とデリケートな調整が不可欠であり、高性能・高機能でも合わない機種や調整が不十分であればよく聞こえないのです。
当院では日本耳鼻咽喉科学会補聴器適合判定医相談医が診療を行なっており、一定の基準を超えた聴覚障害が認められた場合、身体障害認定を受けて公費で補聴器を作ることができます。
当院では、問診・検査の結果、補聴器による効果が期待でき、希望される場合には補聴器についての相談やアドバイスを行って、作製・調整・試聴・装用指導・機種変更や再調整・アフターケアまでトータルに承っていますので、お気軽にご相談ください。うるさいなど不快に感じられている間は丁寧に調整を行っており、適合検査を必要に応じて行いながら最適な聞こえに近付けています。少しでも気になることがありましたら何でもご相談ください。また、すでに補聴器をお持ちの場合、その効果について確認することも可能です。
なお、長く聞こえが悪い状態で過ごされていた場合には脳が音に対して過敏になっており、補聴器の音に慣れて快適な聞こえになるまである程度の時間がかかります。そうした場合にもしっかりご説明した上で調整していきますのでご安心ください。聞こえを改善すると脳への刺激が増加し、認知症の進行予防にも繋がるとされています。ただし、補聴器は難聴の治療機器ではなく、聞こえをサポートするものであり、文字通り聴力を補う機器とご理解ください。
補聴器のご相談の流れ
院長(耳鼻咽喉科専門医・補聴器適合判定医)による診察・検査から必要と判断した場合に、まずは無償で認定補聴器技能者による補聴器の相談を行います。
試聴を行ったうえで、患者様の希望のもと、作製・調整、アフターケアへ進み、補聴器のトータルサポートを行ってまいります。
1診断・検査
耳の中を内視鏡や顕微鏡などで詳細に観察します。耳垢による難聴や慢性中耳炎などがある場合はその処置や治療を先に行います。
その上で、問題が無ければ補聴器が適応するかを判断するために純音聴力検査を行います。
2補聴器相談・試聴
補聴器による聞こえの改善が期待できると判断されたら、言葉の聞き取りを調べる語音聴力検査を行い、補聴器をつける耳、期待できる補聴効果、身体障害認定に役立てます。また、この結果は、補聴器を使い始めてから行う判定検査にも必要となります。
補聴器の相談はできる限り、ご家族の方にも説明しております、壮年期の家族様に対しては、オンラインで同席していただき相談するという対応をさせて頂いております。
ご予約の上、補聴器専門外来を受診いただき、認定補聴器技能者を交えて聞こえに関するお悩みや補聴器の使用目的・使用環境などを伺った上で、効果の期待できる補聴器をご紹介し、その中から患者様とご家族様に選択いただきます。選択した補聴器をフィッティングして調整し、装用やケアに関する指導を丁寧に行って試聴器を貸し出します。ご自宅で10日程度、使用感や聞こえを確認し、再受診いただきます。
3再受診(補聴器の点検・調整)
ご自宅で補聴器を試した感想を詳しく伺い、再調整や貸し出し機種の変更を行います。その後も、ご自宅での試聴、再調整を繰り返して満足いただける聞こえに近付けます。
4補聴器の選択・作製
十分な聞こえの効果を得られたら、ご希望に合わせた補聴器の選択・作製となります。その際には、様々な雑音がある中で言葉を聞き取る音場検査、補聴器適合検査を行って、補聴器装用の客観的な効果を確認し、補聴器の調整にも反映させます。なお、十分な効果を実感できなかった場合には、貸し出した補聴器を返却いただけます。イヤーモールドの作成にあたり、専門医師が型取りしますので、術後耳や小児の狭い外耳道にも対応いたします。
5補聴器のフィッティング
様々な検査結果をもとにきめ細かく調整した補聴器をお渡しし、装着・操作・クリーニングなどのケア・保管などに関しても分かりやすくご指導しています。
6アフターケア
補聴器を長く使ってみて初めて気になってくる音もあります。サイレン・チャイム・ブザーなど耳にする機会が少ない音の聞こえ、自分の声に対する違和感、耳への負担など、日常生活で気になることが出てきたらその都度、お気軽にご相談できるよう、当院ではアフターケアにも力を入れています。
状況に合わせて微調整し、快適な聞こえになったら、定期的な点検やクリーニングを行い、長く良い状態を保てるようにしています。
補聴器を使う最大のメリットである会話が少しでもスムーズになるようきめ細かくサポートしていますので、些細なことでも気軽にご相談ください。
補聴器Q&A
補聴器はいくらくらいですか?
機能などにより変わりますが、目安の費用は下記の通りです。
BOX型 \38,800~
耳かけ型(1台)\68,000~
耳穴型(1台)\148,000~
補聴器は種類によってどんな違いがありますか?
BOX型補聴器、耳かけ型補聴器、耳穴型補聴器に分けられ、それぞれ特徴があります。
BOX型補聴器 | ポケットに入るサイズの機器にイヤホンなどを繋いで使うタイプで、ポケット型と呼ばれることもあります。操作が簡単で安価です。比較的大きな音を出せるものが多く、重度の難聴の方にもお勧めできます。 |
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耳かけ型補聴器 | 本体とスピーカーである耳栓が一体化しており、本体を耳の上にかけて使います。軽度から重度の難聴の方まで幅広い方に適応し、最近ではとても小さいタイプも登場して選択肢が広いのが特徴になっており、最も多くの方に使われている補聴器です。 |
耳穴型補聴器 | 耳の穴にすっぽり入る補聴器であり、小さくて目立たないことが最大の特徴です。耳の穴の型を取ってぴったり合うように作ります。サイズが小さいので繊細な操作が必要です。ただ、完全に密着することで詰まっているような違和感を覚えるケースもあります。重度の難聴がある場合には合わない場合もあります。 |
聞こえが悪くなってきたと感じています。どのくらいになったら補聴器が必要ですか?
聞こえが悪いことで日常生活に支障があった時が、補聴器を試すベストタイミングです。お仕事や趣味などによっては早めに検討をお勧めする場合もあります。また、聞こえは安全にも大きく関与しますので、聞こえが気になったらお気軽にご相談ください。
なお、難聴が認知症の進行に相関があるという指摘も数多くされていますので、生活の質(QOL・クオリティ・オブ・ライフ)を守るためにも早めの対応が有効です。特に高齢者の場合、難聴を長く放置してから補聴器を試すと様々な雑音をより大きく、耳障りに感じるケースが多く、使い方やケア方法を覚えるのにも苦労することが多くなっています。聞こえに不安を感じたら早めに補聴器装用を始めることで、長く快適な聞こえを守れる可能性が高くなります。そして、聞こえの悪化は、耳の病気が関与していることもありますので、しっかり検査をして原因疾患が無いかを確かめるのも重要です。聞こえに不安が生じたら、お気軽にご相談ください。
補聴器を使えば若い頃のように聞こえますか?
補聴器は、悪化した聞こえを治す機器ではありません。加齢などで衰えた聴力を戻すことはできませんが、現在の聴力を最大限生かせるように調整して聞こえを補う機器です。快適な聞こえを実現するためには微調整を繰り返すと同時に、常時装用して生活上生じる様々な雑音に慣れることも重要です。いつも装用していることで脳が雑音に慣れて、気にならなくなっていきます。
補聴器を使いはじめると難聴が悪化してしまうのではと心配です
患者様の聴力にしっかり合わせた適切な調整を行えば、補聴器の使用によって難聴が悪化することはありません。また、補聴器には聴力に害のある大きな音から耳を守る機能として最大出力制限があります。さらに、補聴器によって音刺激が脳に伝わって認知機能が向上しますので、認知症の発症や進行の予防効果が期待できるとされています。
補聴器をつけると雑音ばかり聞こえてしまいますが、そういうものですか?
以前は問題なく使えていて、ある時から雑音がしてくるようになった場合には故障している可能性がありますので、早めにご相談ください。また、はじめて補聴器をつけた場合、生活音が久しぶりに聞こえてとてもうるさく感じられることがありますが、その場合もしばらく補聴器をつけて生活することで慣れて違和感がなくなっていきます。どうしてもの場合には、ノイズキャンセル機能を付加することで不快感を軽減する工夫を行います。生活雑音は不要な音に思えますが、時に身の安全に大きく関わっていますので、慣れることもとても重要です。耳障りに感じないよう適切な音質調整を行って、最終的に理想的な快適な聞こえに近付けましょう。
補聴器は使い方が難しそうで躊躇しています
最初は戸惑うこともあるかと思いますが、1週間程度お使いいただくことでほとんどの方が操作やケアに慣れ、ご自分で電池交換もできるようになります。当院では、使い方、クリーニングなどのケア、保管などに関して丁寧にご指導しています。些細なことでもお気軽にご相談ください。
補聴器には寿命がありますか?
お使いの状況や保管、ケアなどで変わってきますが、平均的に3~5年お使いいただくことが多くなっています。当院では、できるだけ長くお使いいただけるよう、補聴器外来で定期的なメンテナンスを行っています。
日本耳鼻咽喉科学会補聴器適合判定医による丁寧な診療
当院では日本耳鼻咽喉科学会補聴器適合判定医の資格を持つ医師が快適な聞こえをご希望の方のために、補聴器外来の診療を行なっています。最適な補聴器を選び、良好な聞こえを維持するためのトータルなサポートを行っていますので、お気軽にご相談ください。なお、当院の補聴器外来では、無料の試用・調整を行って患者様が納得いただける補聴器選びに繋げています。ご不明点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
補聴器を使った耳鳴り治療
提携先企業
補聴器の費用
補聴器の性能によりお値段が異なります。
性能については多々御座います。補聴器の入出力による周波数帯の広さ、よりコンパクトな形状、雑音制御機能等
患者様のニーズに合わせて機種選択を行って参ります。
実際の写真
ポケット型
耳かけ型
耳穴型
提携先企業のご紹介
認定補聴器技能師 長崎友則
マキチエ株式会社は2022年に設立45年を迎えました。
スタートは「補聴器が耳鼻咽喉科の先生を介さないで販売されるのはおかしい。
誰が何と言おうと病院の中で販売すべきだ、そんな会社をつくる」との志ではじめた会社です。
まずは耳鼻咽喉科へ。
耳鼻咽喉科と連携をしながら、聴力や生活環境に合った補聴器選びときこえのサポートをして参ります。
補聴器は購入して終わりではありません。定期的な耳鼻咽喉科医の診察と同様に補聴器のメンテナンスが必要となります。
お困りな事、不安な事その都度ご相談させて頂き、ご購入後も責任をもってサポートいたします。
お気軽にお声がけください。
公益財団法人テクノエイド協会
認定補聴器技能者 長崎友則